あとがき

どうも、黒澤一樹です。今回の「WhitePiece」はいかがでしたでしょうか。僕としては、晴香さんに萌えてくれればこの作品は成功だと思ってます。元々構想だけはあったのですが、それをうまく形にできず、煮え切らない状態が続いてました。そんな中でヒロイン全員が身体障害/ハンディキャップ持ちというゲームが海外で開発中であるという話をサイトで見て、「ああ、なるほど。こうすればいいのか」という気持ちがふつふつと湧き上がり、その気持ちを一気に作品にしたのがこの「WhitePiece」というわけです。

 書きたかったのは普通のラブコメ。私は身体障害をメインにすえて涙を誘うような作品は嫌いで、そうではなく、身体障害を単なるパーソナル情報の一つとして扱うようにしました。だから晴香さんはとことんポジティブで、腕がないということに対しても「面倒だなぁ」くらいにしか思っていません。
 ちなみに晴香さんの一日はほとんどが私の想像で、実際こういった障害を持っている人の場合どのようにするのかは分かりません。ただ格ゲーの部分だけはほぼノンフィクションです。
 ただ、実際に障害を持っている方がこれを読んでどう思うかは怖いところですね。私はどうあっても健常者(まあ、この言葉もどうかと思うのですが)側でしかものを見ることができません。果たしてそんな人間がこれを書いてもいいのか。たぶんこういったものを書こうとした皆さんはそういう葛藤の中で書いたんだろうなと思います。
 さてと、「WhitePiece」はこれで終わりますが、もしかしたらこういう感じのストーリーが続けるかもしれません。まあ、それは完全に僕の気分次第なんですけどねw
 それでは、またどこかでお会いできることを祈って。
2008/04/08 黒澤一樹